飲み会の誘いがLINEで来ると、断りにくさに「早く返さないと」という時間の圧が重なる。既読のまま悩む二時間より、五分で返す三文のほうが、幹事にとっても自分にとってもずっと軽い。そのまま送れる形は「誘ってくれてありがとう。金曜はあいにく都合がつかず行けません。また次の回に混ぜてください」。幹事と個別トークで話せる関係なら今夜使える。メールで届いた誘いには、メールで返す。
飲み会をLINEで断る、まず送れる三文
LINEの断りで守ることは二つだけである。三文以内に収めること、そして誘いが届いた日のうちに返すこと。
- 誘いへの一言(誘ってくれてありがとう)
- 行けない事実(金曜はあいにく都合がつかず行けません)
- 次への一言(また次の回に混ぜてください)
メールと違い、LINEでは長さそのものが重さになる。丁寧に書いたつもりの五、六文は、画面の上では「断るのにこんなに構えている」ように映る。理由を細かく書かず、事実は「都合がつかない」の一言でよい。
送る前に三つに分ける — 感情・事実・お願い
既読のまま返せないときは、頭の中で三種類の文が渋滞している。書き出す前に分けてしまうのが早い。
- 感情: 誘いに入れてもらえたのはありがたく、付き合いが悪いと思われたくない。
- 事実: 金曜は都合がつかず参加できない。
- お願い: また次の機会に声をかけてほしい。
分けると、感情の後半にある「付き合いが悪いと思われたくない」は文面に書く内容ではなく、返信を早くする理由だと分かる。書くのは感情の前半だけでよい。不安の説明を文面に載せると、それが言い訳の列になる。
文例 — 基本形・丁寧形・短縮形
基本形(幹事の同僚へ、個別トークで)
誘ってくれてありがとう!金曜はあいにく都合がつかなくて行けません。また次の回にぜひ混ぜてください。
使える条件: 幹事が同僚や気安い先輩で、開催前日までに送るとき。一度目の誘いであるとき。/使ってはいけない相手: LINEのやりとりがない上司・社外の相手(丁寧形かメールへ)、誘いが続いて負担になっている相手(「また」の一文を外して仕立て直す)。
丁寧形(先輩・上司がLINEで誘ってきたとき)
お誘いありがとうございます。あいにく金曜は外せない用があり、今回は失礼します。皆さんによろしくお伝えください。また次の機会にご一緒させてください。
使える条件: 先輩・上司から直接LINEで誘われたとき。ふだんからLINEで業務連絡をしている関係。/使ってはいけない相手: LINEでのやりとりが今回初めての目上の相手(届いた媒体に関わらずメールで返す)、形式を重んじる社外の相手。
短縮形(グループLINEへの一報)
幹事ありがとう!金曜は都合がつかず、今回は見送ります。皆さん楽しんできてください。
使える条件: グループで出欠を返す運用が決まっているとき。幹事へは先に個別トークで一言伝えてあるとき。/使ってはいけない相手: 理由を聞かれている場面(個別トークで返す。グループの画面に事情は書かない)。
相手とトークの場で変える言い方
- 幹事の同僚 × 個別トーク: 基本形。開催が近いほど早さが効く。
- 先輩・上司 × 個別トーク: 丁寧形。絵文字やスタンプは相手が使っていれば合わせる程度に留める。
- グループLINE: 短縮形の一報だけ。断りの事情・理由・謝罪の重ね書きはグループに置かない。
- メールで届いた誘い: LINEに持ち込まず、メールで丁寧形の断りを返す。基本の型は誘いの断り方にある。
- 職場の飲み会以外: 保護者同士の集まりをLINEで断る場面は、子ども同士の関係が絡むためママ友の誘いと距離の一言で扱う。
使える条件と、使ってはいけない相手
この記事の文例が使えるのは、LINEで届いた誘いを、開催前に、幹事か誘い主本人へ返す場面である。三つの形はどれも「次の回への含み」を持つため、今後も誘われたい関係で使う。
使ってはいけない相手は三通りある。第一に、LINEのやりとりがない目上・社外の相手。断りの内容以前に、媒体の選び方が失礼と受け取られる。第二に、誘いが繰り返されて負担になっている相手。「また次の回に」が次の誘いの根拠になるため、その一文を外した形に仕立て直す。第三に、参加が事実上強制されている場面。これは文面で解決する問題ではなく、信頼できる相手や社内外の相談先に話すのが先である。
飲み会の断りは、文面の出来より返す早さで決まる。既読のまま持ち歩いている誘いがあるなら、三文だけ書いて、今夜のうちに手放すとよい。